はじめに
こんにちは、永沼です。
サラリーマンが人生100年時代の幸せな働き方を実現するため、自分がやりがいの持てること、やりたいこと、本当に好きなことで起業する方法を、個人ビジネス構築手順の9ステップとしてお伝えします。
私は平成元年に大学を卒業し、大手電機メーカーに入社しました。我々の世代は義務教育の時から、良い大学を卒業し、大企業に入って、定年までその会社で勤め上げ、退職金と年金で豊かな老後を送ることが、安定した幸せな人生だと教わってきました。
しかし、人生100年時代が到来し、そのライフプランはもはや不可能となりました。
今や一つの仕事だけで生きていくことはできなくなりました。
年金支給開始が65歳となり、さらに引き上げや減額が検討されていて、年金をあてにはできません。年功序列、終身雇用、退職金制度も変わりつつあり、大手企業でも倒産や経営難に陥る時代、リストラや転籍のリスクも増大しています。
50代に入ると給料は下がっていく人が大半、役職定年を迎えるとさらに下がります。定年後の雇用延長ともなると、仕事内容は同じなのに給料半減。雇用延長も打ち切られると、安い時給のアルバイトしか見つからない。会社に最後までしがみつく人は、このような下流老人になるリスクが高いのです。そうならないために、長い老後への対策をできるだけ早く始めておくことが必要です。
その対策が、会社に依存した生き方から、自分の働く時間、収入、期間を自分で決めることのできる生き方へのライフシフトの実現。

これが、本記事の主旨です。
ステップ1:やりがいの持てるビジネステーマの見つけ方
あなたのやりたいビジネスは?
こう聞かれて、すぐに答えられる人はもう後は行動するだけ!
でも、ほとんどの方はやりたいビジネスが決まっていないかと思います。
このステップでは、どのようなビジネスを構築していくのか?ビジネステーマを決めるステップになります。
ビジネステーマを決めるとは、誰にどうやってどうなってもらうか?
・あなたの顧客は誰か?
・どんな価値を提供する?
・それで顧客はどうなる?
この3点を決めることになります。
起業準備での最初のつまずきはビジネステーマ選びです。
多くの人が、
・何を商品にすれば良いか分からない
・どうやってお金を稼ぐのかが分からない
・自分の好きなことがどうやったらビジネスになるのか分からない
・好きなこと、やりたいことが見つからない
ということでビジネステーマが決まらずに、ビジネス構築をスタートすることすらできない状態に陥ります。
そして、ウェブやセミナーなどで、起業情報やノウハウを求め続ける、ノウハウコレクターになっていく人も多いです。
そうならないために、まずは仮で良いので、ビジネステーマを決め、ビジネス構築をスタートします。とにかく、スタートすることが大切です!
ハリネズミの概念
ここでは、ビジネステーマを決める方法として「ハリネズミの概念」をご紹介いたします。
これは「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」というジェームズ C コリンズの書いた書籍に紹介されている考え方です。
ハリネズミは体は小さく動きもそれほど早くないのですが、生き残っているのは一つの強い武器、「針」を持っているからです。このハリネズミの針と同じく自分の針を見つける方法が、「ハリネズミの概念」です。
ハリネズミの概念は、情熱、スキル、市場、その三つの重なったところに自分の強み「針」があるという考えです。そして、このメールセミナーのタイトルである、「やりがいビジネス構築9ステップ」の「やりがい」がまさにこの「針」であるというのが私の考えです。
情熱、スキル、市場の3つが重なったところに「やりがいの持てるビジネスのテーマ」があります。それでは、ハリネズミの概念を説明します。

情熱
まず情熱ですが、これは次のようなことです。
情熱を持って取り組めること
好きなこと
ワクワクすること
ついやってしまうこと
よく、好きなことを仕事にしなさいといいますが、それと同じことです。
しかし、情熱を持てること、好きなこと、と言われても、具体的には何もでてこないという人も多いかと思います。本当に自分が好きなことを知るためには、自分と深く向き合うことが必要です。この具体的なやり方は、次のステップでお伝えします。
スキル
スキルは自分が得意なことです。
自分が得意だと思っていること
今までずっとやってきたこと
人からよく頼まれること
他の人が得意でないことなど、
自分がスキルを持っているところになります。
ただ、多くの人は自分が得意なことに気がついておらず、自分には得意なことがないと思っています。
特に、長年サラリーマンをやってきた方は、これまで仕事でやってきたことで、すごいスキルを持っているのに、それができて当たり前の世界にいたために、自分のスキルを評価できていない人が大変多いです。
こちらも、「ステップ3:自分が実は得意なことを知る方法」で具体的なやり方をお伝えします。
市場
そして三つ目は市場です。市場はつまり、ニーズです。
ニーズとは、人の望んでいること、人の役に立つことです。
誰のどういった問題を解決するのか?
誰のどういった願望を実現するのか?
それは本当に、市場、ニーズがあるのかということです。
こちらも、ステップ4以降でその調査方法をお伝えしていきます。
以上、三つの要素が重なったところに自分の「針」いわゆるストロングポイントがあり、それを自分のビジネスにすることで、自分が情熱を持てて、得意であり、また人の役に立つ「やりがいの持てるビジネス」となります。
ステップ2:自分が本当にやりたいことを知る方法
ステップ1:やりがいの持てるビジネステーマの見つけ方で、「ハリネズミの概念」をお伝えしました。
自分が情熱を持てて、得意であり、人が求めているこの3つを満たすことが「やりがいの持てるビジネス」になるというお話でした。
本日は、情熱が持てること = 自分が本当にやりたいことを見つける方法をお伝えします。
自分が本当にやりたいこと
これは、情熱を持って取り組めること好きなことワクワクすることついやってしまうことよく、好きなことを仕事にしなさいといいますが、それと同じことです。

しかし、情熱を持てること、好きなこと、と言われても、具体的には何もでてこないという人も多いかと思います。本当に自分が好きなことを知るためには、自分を知ること、自分と深く向き合うことが必要です。
好きかもしれないことを全て書き出す
まずは、情熱を持って取り組めること好きなことワクワクすることついやってしまうこと時間やお金がいくらでもあったらやってみたいことを全てノートに書き出してください。
このとき、ビジネスとか仕事になるかは関係なく、遊びや趣味も含めてください。場所や人が関係するのなら、それも書いてください。
好きかも?と思うようなものも入れてください。
あと、なぜそれが好きなのか?
それのどういうところが好きなのか?
それをすると自分がどういう感情になるのか?
を考えて、メモしておいてください。
ちょっと面倒ですが、1時間程度時間をとってやってみてください。一度やったらおしまいではなく、日常で思いついたものがあれば、すぐに書き加えてください。
嫌いなことを全て書き出す
次に、やりたくないこと、嫌いなことを全てノートに書き出してください。
なぜそれが嫌いなのか?
それのどういうところが嫌いなのか?
それをすると自分がどういう感情になるのか?も合わせてメモしてください。
自分史を作る
自分史を作り、そこから自分の本当に好きなことを見つける方法もあります。
小学生から現在までの、「重要な体験」や「記憶に強く残っている出来事」を時系列に書き出します。
年月
出来事
感じたこと
なぜ、そう感じたのか
特に、嬉しかったこと、
やりがいや充実感を感じたこと、
自慢に思ったこと、
感動したこと、
ワクワクしたこと、
夢中になったこと、
苦しくても続けたこと、
頑張れたこと、
楽しかったこと、
人生の財産だと思っていること、
やってよかったと持っていること、などを書き出してみてください。
ここで、作成した3つのリストを眺めてください。
・好きかもしれないこと
・嫌いなこと
・自分史
この中で、好きな理由、嫌いな理由、自分史で良い感情になる理由を見ていくと、大きな共通点とか方向性が見つかると思います。
このステップでは、この共通点や方向性を確認するまでとなります。ビジネステーマを決めるとき、この方向性に反していないかだけを確認します。
やってみないとやりたいことかは分からない
あなたもお気づきとは思いますが、本当に自分のやりたいことは、やってみないと分からないのです。
私はサーフィンをするのが好きですが、サーフィンが好きになったのは、初めてサーフィンを教えてもらって、やっと立てるようになって、自分のボード買って、少しづつ乗れるようになってハマっていったからです。
やる前には好きも嫌いもなかったです。
ただ、私は海が好きで海の近くに住んでいるし、体を動かすことも好きなので、サーフィンを好きになるだろうな、楽しめるようになれるといいなという気持ちがありました。
これと同じように、ビジネステーマを決めるときに、好きになれそうだな、楽しめそうだなと思えれば、後はやってみて、確認すれば良いのです。
ステップ3:自分が実は得意なことを知る方法
得意なことは自分では気がつかない
「あなたの得意なことは何ですか?」と聞かれて、「特に得意と言えることはないなー」と思ってしまったりしませんか。
自分の得意なことって、意外と自分では気がつかないものなんですね。
特に長年サラリーマンをやっている方に多いのですが、できて当たり前になっているので、特に得意だと自分では意識していなかったりします。
私もそうでした。
このため、得意です!と自信を持てないことでも、得意かもしれないこと、不得意ではないことをリストアップするところから始めます。
得意かもしれないことを書き出す
まずは、以下のなかで思い当たるものを書き出してみてください。
・得意かもしれないこと
・不得意ではないこと
・ずっとやっても苦にならないこと
・人からよく頼まれること
・人から褒められたこと
・他の人が得意でないこと
・密かに自分にはセンスがあると思ってること
・他の人に嫉妬を感じること
サラリーマンの方であれば、仕事関連とそれ以外のことで分けてリストアップした方が出しやすいかもしれません。
・仕事で、気がついたら自然にやってしまうこと
・仕事で、ワクワクすること
・仕事で、没頭できること
・仕事で、こだわってしまうこと
・仕事で、他の人にダメ出ししてしまうこと
・仕事で、充実感を感じること
・仕事で、人の役に立ったとおもったこと
リストアップができたら、その中から、自分の強みになりそうな、スキル、才能、能力を見つけ出してください。
人に聞いてみる
どうしても、得意なことがわからない場合には、他の人に聞いてみるのも手です。
自分が気がついていない、自分の強みや得意なことを言ってくれることがあります。
会社の同僚や上司、会社以外の友人、家族など気軽に聞ける人がいれば聞いてみてください。思ってもみなかった答えが返ってくるかもしれません。
自分史を作る
ステップ2で、自分史を作り、そこから自分の本当に好きなことを見つける方法をご紹介しましたが、同様に、自分史から自分の得意なことを見つけることができます。
小学生から現在までの、「体験」や「出来事」の中で、
・得意かもしれないと思ったこと
・得意だと人に言われたこと
・ずっとやっても苦にならなかったこと
・人からよく頼まれたこと
・人から褒められたこと
・他の人が得意でないと思ったこと
・密かに自分にはセンスがあると思ってたこと
・他の人に嫉妬を感じたこと
・気がついたら自然にやってしまていたこと
・ワクワクしたこと
・没頭できたこと
・こだわってしまったこと
・他の人に教えてあげたこと
・人の役に立ったと思ったことなどを書き出してみてください。
必ずこれらリストの中に、あなたの強みになるスキル、才能、能力がありますので、見つけ出してください。
最初は自身が持てなくても、不得意ではないと思えるものであれば、十分です。
やっていくうちに、得意になっていったり、本当に得意なものが後から見つかったりするものです。
ステップ4:商品開発の手順
商品とは
まず、最初に「商品」は必ずしも具体的な製品、モノでなくても構いません。
無形のサービスなども「商品」となります。
むしろ、個人でスタートするマイクロビジネスの場合に、設備投資をして有形のモノを開発するよりは、あなたの知識や経験を価値として提供する無形の商品・サービスの方が、低いリスクで顧客のニーズに柔軟に対応できるため、適しています。
そして、商品を設計するとは、あなたが「誰に」、どういった「価値」を提供するのかを決めることです。どういった「価値」を提供するかは、誰のどんな問題・悩みを解決するか。どんな願望・望みを実現するか。これを決めるのが「商品設計」であり、「ビジネステーマ決め」です。
商品の価値は、問題を解決したいという欲求、実現したいと言う欲求の大きさにより決まります。したがって、価値を見つけると言うことは、顧客の強い欲求を見つけることです。
ステップ2:自分が本当にやりたいことを知る方法
ステップ3:自分が実は得意なことを知る方法
の結果から、自分がどのような価値を提供することが好きなのか、どのような価値を提供するのが得意なのか、を確認してください。
すぐに決められるものではないので、ゆっくり考えて、あとから修正して行く前提で、あなたの商品で、誰にどうやってどうなってもらうかを仮決めしてください。
商品の価値と価格
あなたの商品の価値は、あなたの商品を買った顧客がその商品にどれだけ満足したかということで決まります。
これは、商品を買う前(Before)と買った後(After)の顧客の変化量です。
あなたの商品が、顧客の問題を解決し、願望を実現したことによって、顧客がどれだけ変わったか、その変化量が、あなたの商品の価値であり、これにより商品の価格が決まります。
よって、商品の価格を決めるためには、あなたの顧客の商品を買う前のBeforeの状態と買った後のAfterの状態を定義し、その変化量を決める必要があります。
以下を具体的に定義してください。
【顧客】年齢、性別、仕事、家族、環境、、、
【Before】どんな悩みを持っているどんな願望を持っているどんなフラストレーションがある?本当はどうなりたい?どんなことができるようになりたいか?
【After】この商品を買うとどうなる?どのレベルまで行ける?なぜそうなりたいか背景、目的は?
例えば、英会話を教える商品だった場合、
○商品1
【顧客】20代女性OL
【Before】海外旅行では単語で会話。買い物ができる程度。海外旅行で知り合った人と英語で会話ができるようになりたい。
【After】英語の食事会や飲み会でもなんとか楽しく会話ができる。
○商品2
【顧客】40代男性会社員
【Before】日常会話には困らないが仕事の打ち合わせで聞き取れないことがある。言いたいことがすぐに出てこないことがある。英語の会議で困らないヒアリングと会話能力を身に付けたい。
【After】英語の会議を自分で進行できる。同時通訳もゆっくり話す人であればこなせる。
この2つでは単価が大きく違います。単価は価値の大きさにより決まりますが、顧客のBeforeとAfterを定義して、自分だったらいくら出しても良いと思うかを考えて価格決定してください。
なお個人のビジネスの場合は、単価1万円のものを30人に売るより、単価30万円のものを1人に売る方が適しています。
理由は、最初から多くの人に自分の商品を知ってもらうことが難しいからです。また、対象が多くなるほど一般的な競合が多くなり、大規模に展開している競合に勝つことが難しくなりますす。
高額商品はその一人にカスタマイズして売る。その人が本当に欲しいもの、満足するものを特定の顧客向けに開発して提供して、満足してもらうことができます。
このため、数十万円以上の単価の商品にするにはどのような価値を提供すれば買ってもらえるか、自分がその値段を支払うには、どのような商品であれば良いかを考えてください。
商品開発手順
商品の、「顧客、Before、After」を決めるまでが商品設計です。
そして、顧客をBeforeの状態からAfterの状態に変えるものを作成するのが、商品開発です。
商品開発は、このBefore、Afterを細分化、ステップ分けしていきます。
そして、ステップ毎にそのステップのBefore、Afterを定義していきます。
例えば、6ヶ月講座の商品を開発するのであれば、全体を6Stepに分け、それぞれのBefore、Afterを定義します。
全体のBefore = Step1のBefore
-> Step1のAfter = Step2のBefore
-> Step2のAfter = Step3のBefore
・・・
-> Step6のAfter = 全体のAfter
とします。
そして、各ステップの講座の内容、つまり、顧客がBeforeの状態からAfterの状態に変化させるために講座の中で伝えることを作成します。
その伝えることが分からない場合には、ステップ分けをより詳細に行う必要があります。
また、伝えることが明らかに自分が持っていない情報(知識)であることがわかっている場合には、あなた自身が学んで、その情報(知識)を仕入れる必要があります。
ステップ5:商品開発の前のマーケティング
商品開発前にやること
ジネステーマを仮決めし、商品設計を行ったら、次にやることは商品開発ではなく、マーケティングです。
まだ、商品ができていないのに、マーケティングするのか?と疑問に思われるかもしれませんが、商品設計が終わった段階では、あなたの商品を本当に顧客が買ってくれるかはわからない状態です。
最初の設計そのままで商品が売れるということは、まずないと考えた方が良いです。売れない商品を開発するのは時間の無駄ですので、マーケティングを先にして、その結果を商品設計にフィードバックして、売れる商品に近づけていく。
それが商品開発より先にすることです。売れるということがわかってから、あるいは売れてしまってから、商品を開発していくという順番です。
商品開発前のマーケティングとは顧客を知ること
高額商品を買ってもらうには、顧客が高額な費用を払ってもどうしても解決したい問題、実現したい望みをできるだけ詳細に知ることが最も重要です。
顧客が悩んでいることを実際にヒアリングして聞くことができれば、それが一番確実です。あなたの友人に、あなたが考えている商品のことを説明してみてください。
そして、その商品を欲しいと思うか、欲しくないならどうなれば欲しくなるか、いくらなら買いたいかなど聞いてください。できるだけ多くの人に聞いて、もらったフィードバックを商品設計に反映して、彼らが欲しいと思えるものに修正していきます。
実際に多くの人にヒアリングする機会がない場合は、ネットの「お悩み掲示板」や「Yahoo!知恵袋」などで、その悩みを持っている人の声をできるだけ多く見て、自分の商品が解決する問題、実現する欲求が、本当に顧客が抱えているものかを確認してください。
自分が提供したいものが、顧客が欲しいものとはなっていないことが実は多いのです。
顧客の期待を上回る
なお、実際に商品を買ってもらった後に、満足してもらい、またの機会に別の商品を買ってもらうためには、顧客の期待を上回ることが必要となります。
顧客の期待を上回るためには、顧客の期待を把握することが必要です。
商品の説明で顧客にどこまで期待してもらうかを決め、そして、その期待を上回る商品を提供することを目指します。
売りたいがために、顧客に過度の期待を抱かせ、商品がその期待を下回った場合には、二度とその顧客には商品を買ってもらうことができません。
ステップ6:マーケティングの階段を作る
ビジネス構築は、商品を開発すること、その商品を顧客に購入してもらうための、マーケティングの階段を作ることです。
マーケティングの階段とは
マーケティングの階段ですが、以下の6段階になります。
1. 顧客にあなたを知ってもらう
2. 顧客にあなたに興味をもってもらう
3. 顧客にあなたを信頼してもらう
4. 顧客にあなたの商品を提案する
5. 顧客にあなたの商品を購入してもらう
6. あなたの商品に満足してもらう(そして、継続的に商品を購入してもらう)

あなたを知ってもらう
顧客にあなた自身を知ってもらうため、まずは、ブログやメルマガ等で情報発信を行います。
ブログに顧客が共感できる、悩みや欲求の記事を投稿して情報発信します。
ブログは自分のサイトを作って書いても、amebloを利用しても良いです。
自分のサイトをwordpressなどで作成して発信する場合には、google検索などで上位でヒットするようにならないと誰もみてくれないので、Facebookやtwitterなどで、記事をシェアする必要があります。amebloの場合も同様ですが、他の人(あなたの顧客になりそうな人)がブログを書いていれば、その人の記事をいいねすることで、自分の記事を見てもらう確率を上げることができます。
顧客にあなたに興味をもってもらう
ブログであなたを知ってもらったあとは、あなたに興味を持ってもらいます。
顧客が共感できる、悩みや欲求の記事をブログで情報発信します。
そして、顧客の悩みの解決方法や、欲求を満たすための方法を顧客に提供することで、顧客はあなたに興味をもち、あなたのメルマガに登録してもらいます。
そして、メルマガ登録していただいた顧客に対して、メルマガで情報発信していきます。
顧客にあなたの商品を信頼してもらう
メルマガ登録してくれた顧客には、メールを定期配信することで、継続的にメールを読んでもらうことが可能になります。
共感してもらえる記事を読んでもらうことで、あなたを信頼してもらうと同時に顧客教育を行います。顧客教育とは、顧客が抱える悩みや問題を解決するためには何が必要か、それを実現するために何をすれば良いかといった知識を少しずつ提供してあげるのです。
そして、あなたの商品が顧客の悩みを解決するものかどうかを判断する基準を持ってもらいます。
顧客にあなたの商品を提案する
顧客とあなたの信頼関係が築け、顧客が商品を購入するかどうかの判断基準を持ったところで、顧客にあなたの商品を提案します。
商品提案はメルマガで、顧客の悩みや問題を解決するセミナーとあなたの商品紹介の開催をお知らせし、そこでセミナーと商品紹介を行う、動画セミナーやオンラインセミナーを行うなどの方法があります。
顧客にあなたの商品を購入してもらう
高額商品の場合、一般的にはサイトの情報だけで購入を判断することが難しいので、特に最初は直接顧客に説明することが望ましいです。
実際のセミナーや、オンラインセミナーを開催し、セミナー後に商品説明を実施します。
もちろん、セミナー募集の際に商品説明することを伝えておきます。たとえ購入に至らなくても、アンケートをとって購入に至らなかった理由なども聞くことができます。なお、商品説明は商品を購入していただくための、すなわちセールス(販売)ということになりますが、ドラッカーは著書「マネジメント」の中で、「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」と言っています。理想的には商品説明では、強い売り込みはせずに、顧客に判断をしてもらうことが必要です。ここまでのマーケティングで顧客との信頼関係が築けていて、顧客教育ができていれば、顧客は購入の判断ができます。
あなたの商品に満足してもらう
なお、実際に商品を買ってもらった後に、満足してもらい、またの機会に別の商品を買ってもらうためには、顧客の期待を上回ることが必要となります。
顧客の期待を上回るためには、顧客の期待を把握することが必要です。商品の説明で顧客にどこまで期待してもらうかを決め、そして、その期待を上回る商品を提供することを目指します。
売りたいがために、顧客に過度の期待を抱かせ、商品がその期待を下回った場合には、二度とその顧客には商品を買ってもらうことができません。
ステップ7:セールスを不要にするマーケティング
P・Fドラッカーは著書「マネジメント」の中で、「マーケティングの理想は、販売を不要にすることである」と言っています。
さらに、「マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。」と続きます。
ドラッカーは、商品ありきでスタートするのではなく、「顧客」からスタートし、「顧客は何を買いたいか」「顧客が求めている満足はなんなのか」を追求するのがマーケティングとしています。
ステップ6 マーケティングの階段を作るで、マーケティングのステップを定義しました。
その全てのステップで必要なのが、「顧客をより知ること」です。
そして、その結果を自分の商品にフィードバックし、商品をより顧客の求めているものに近づけることです。
ステップ6で、「商品開発前のマーケティングとは顧客を知ること」とお伝えしましたが、これは商品開発後もずっと続ける必要があります。
商品を買ってもらった顧客は、なぜ自分の商品を選んでもらえたか。
買ってもらえなかった顧客は、なぜ自分の商品を選んでもらえなかったか。
顧客になってもらえないのはなぜか。
顧客が高額な費用を払ってもどうしても解決したい問題、実現したい望みをできるだけ詳細に知ることが最も重要です。
顧客が悩んでいることを実際にヒアリングして聞いたり、アンケートを書いてもらえる機会をできるだけ作って、そのフィードバックを自分の商品に反映していく。顧客も自分が望んでいるものに気が付いていなかったり、うまく言葉で説明できなかったりするため、うまく本音を引き出すようなコミュニケーションも必要となってきます。
そして、顧客が欲しい情報を発信して、顧客との信頼関係を築き、顧客が商品購入を判断できる知識を提供して顧客教育していく。
これが、「セールスを不要にするマーケティング」です。
ステップ8:魔法の道具を使いこなす
魔法の道具???と思われるかもしれませんが、ここでは、インターネットを使った各種ツールのことを言っています。
この魔法の道具を使いなすことで、
あなたの商品をより多くの人に知ってもらい、
より強く信頼してもらい、
遠く離れた顧客にも商品を提案でき、
24時間いつでも商品を購入できる仕組みを作ることができます。
マーケティングの階段ごとに適したツールがありますので、以下でお伝えします。

顧客にあなたを知ってもらう・興味をもってもらう
ツール:Wordpress Ameblo Facebook twitter Instagram Youtube
顧客にあなたを知ってもらう・興味をもってもらう段階では、ステップ6でお伝えしたように、ブログで情報発信していくのが、もっとも取り組み易いです。
ブログであなたの顧客が興味を持っていること、知りたいこと、抱えている問題や悩み、願望などについて伝え、その内容に共感してもらいます。
ブログはamebloを利用するか、自分のWebサイトを作り、wordpressなどで作成します。amebloは無料で手軽に始められ、これまで禁止されていたビジネス利用も許されるようになったので、すぐに始めたい方にはおすすめです。
ただ、google検索にヒットしないというデメリットがあります。
wordpressは有料で手間がかかりますが、綺麗なデザインのサイトが作れます。
google検索に関しては、記事を多く書いていくとヒットしてきますが、上位にヒットするには半年ほど時間がかかります。
検索以外で読者を増やすため、Facebookやtwitter 、Instagram、YoutubeなどのSNSで、ブログの記事やURLをシェアをして、読者を増やしていきます。
あなたの顧客が多く利用しているメディアを選んでシェアするのが良いでしょう。
amebloの場合は、あなたの顧客になりそうな人が読むブログの記事をいいねしたり、フォローすることでも、自分の記事を見てもらう確率を上げることができます。
顧客にあなたを信頼してもらう
ツール:メール、LINE@、Youtube、Podcast
次にあなたを信頼してもらうためには、あなたと顧客の接触回数を増やすことが必要になります。
接触回数を増やすことで、あなたの発信する情報の常連さんになってもらえるのです。
接触回数を増やすためには、顧客にわざわざ見に来てもらわなければならない、ブログやFacebookなどのプル型のメディアではなく、メールやLINE@などのプッシュ型のメディアでの情報発信が必要となります。
このため、ブログの記事にメルマガ登録へのページ(ランディングページ)へのURLとメルマガの内容を記載しておき、メルマガ登録をしてもらいます。
単に「メルマガ登録をしていただければ定期的に情報をお届けします」というだけでは、なかなか登録してもらえないため、顧客に有益な動画を作成し、メルマガ登録の無料特典動画としてつけるなどの工夫が必要です。
なお、メルマガ配信を行うためにはメール配信スタンドを契約する必要があります。代表的な無料のメール配信スタンドにまぐまぐがありますが、メールアドレスの入手ができないのと広告が表示されてしまうデメリットがあります。
このため、ビジネス構築のためには有料のものから選ぶのが得策です。メールの記事ですが、テキストの他に動画、音声での配信も顧客との関係づくりには効果的です。
動画配信はYoutube、音声配信はPodcast等が代表的なサービスです。
顧客にあなたの商品を提案し、購入してもらう
ツール:Webサイト、Zoom
顧客との関係づくりができた段階で、あなたの商品を提案します。提案の方法は、通常のメルマガとは別に商品オファーのメールを出します。いわゆる、セールスレターです。
一般的には、Webサイト上に詳細なセールスレターを置いて、そこへのURLを商品オファーメールに記載します。
Webサイト上のセールスレターは「24時間年中無休、給料ゼロで働いてくれる営業マン」と言われていて、とても重要です。
ただ、高額商品の場合は顧客がセールスレターで購入までを決断できないため、商品説明付きのセミナーを開催する場合が多いです。このセミナーもリアルで開催する場合とオンラインで開催する場合があります。オンラインの場合には、オンライン会議ツールのZoomが非常に便利です。無料版と有料版があり、無料版は参加者が3名以上だと40分の通話制限がありますが、再接続ができるので、最初は無料版で十分です。
あなたの商品に満足してもらう
ツール:Zoom商品のアフターフォローで直接顧客とコミュニケーションしたり、商品としてセミナーやコンサルを実施する場合にも、Zoomを使ってオンラインで実施することが可能です。
オンラインで実施できることから、場所の制約がありません。
例えば、あなたが海外に出かけていても、セミナーやコンサルを実施することが可能です。
また、実際に会ってのコンサルではどうしても回数は少なくなりますが、オンラインだと回数を多く実施でき、顧客の満足度を上げることが可能です。
ステップ9:ファーストキャッシュを得る
これまで、
・ビジネステーマ決め、
・商品設計商品開発前マーケティングと商品設計へのフィードバック
・商品開発
・あなたを知ってもらい、関心を持ってもらう
・あなたを信頼してもらう
・商品を提案する
・商品を購入してもらう
という流れをお伝えしました。
前回、商品のオファーは、Webサイト上のセールスレターで行う方法や、リアルやオンラインのセミナーを開催し、その後半で商品説明を行う方法を説明しました。
そして、最初の商品を販売する、ファーストキャッシュを得るというのは、0を1にすることなので、ここが一つの壁になります。
0を1にできれば、それを10にし100にする道も見えてきます。
この壁を乗り越えるためには、いくつかマインド面で必要なことがあります。
ファーストキャッシュを得るというのは、セールスの方法や、セールスレターの書き方といったノウハウも必要となるのですが、それらは、ネットや書籍で知ることのできることですので、ここではマインド面のポイントをお伝えします。
本当に顧客のためになると思える商品でないと売れない
自分の商品を本当に顧客のためになる思えないと、顧客へもそれが伝わってしまい、商品は売れません。
たとえ、本当にその商品が顧客にとって価格以上の価値がある場合でも売れないのです。
価値への絶対的な自信があり、この価格では安すぎると自分が本当に思えると、それが顧客に伝わります。
したがって、顧客の欲求を徹底的に知り、自分の商品がその顧客の欲求を絶対に満たすことができると思えるように商品にカスタマイズしていく必要があります。
そうできたとしても、最初は自分の商品を売る時に、そんな絶対的な自信が持てる人は少ないです。
他人から見て、これなら売れると思える商品でも初めて売る時には、そんな自信は持てないものです。以前のメールで、個人ビジネスの場合、単価の安い商品を多くの人に売るのは難しいので、顧客にカスタマイズした高額商品を少人数に売るべきというお話をしました。
でも、高額商品になればなるほど、ファーストキャッシュを得る敷居が高くなります。
どうしても自分の商品の価格が高いと感じる場合、最初の顧客には特別価格を提示するのも一つの手です。
安易な値下げはすべきではないのですが、ファーストキャッシュという壁を乗り越える目的のために、最初の顧客にだけ、あなたが納得できる特別価格を初回限定で提示するのです。
ファーストキャッシュを得るという壁を乗り越えるための一つの手段です。
あなたの商品が顧客を救う
あなたの商品が顧客の悩みや問題を絶対に解決できるのであれば、その商品を買わないということは、顧客にとって大きな不利益、損失になるということです。
あなたの商品が顧客を救える、それがあなたのミッションだという気持ちで商品をオファーすることが大切です。
お金をもらうことへのブロック
自分の商品をどうしても売れないという人の中には、お金をもらうことへのブロックがある人がいます。
特に長年サラリーマンをしていた方は、自分の働いた時間に応じた給料が銀行口座に振り込まれるため、自分が提供した価値でお金をうけとることになれていません。
お金は汗水流して働いた労働の対価としてもらうものであり、お金を稼ぐのは大変なこと、という教育がされてきた影響も大きいと思います。
働いた時間ではなく、提供した商品の価値でお金をもらうそうすると、お金をもらって発生する責任が怖いとか、商品に対するクレームが来るのが怖いという感情が出てきます。
私もそうでしたが、お金をもらうことへの抵抗や恐怖は多かれ少なかれあります。
このお金をもらうことへの抵抗や恐怖を払拭するには、慣れしかないように思います。
まず、お金の本質ですが、単純に、価値を交換するためのツールということです。
それ以上の、意味付けを自分でしている場合、それは誤りです。
お金は単なるツールだという考え方になれることです。
お金は尊いとか、お金は汚い、というお金の意味づけは謝りです。単なるツールですから。
お金は価値交換のツールであるという考えに慣れる一番良い方法は、その価値交換を日常的にやっている人たちと付き合うことです。
自分の時間をお金に交換している人ではなく、自分の生み出した価値をお金に交換している人です。
つまり、自分で商品を提供して、その価値で対価を得ている人のコミュニティに参加することで、それが当たり前という感覚が得られます。自分の知識や経験を、高額商品として販売し続けている人は、仕入れとして他の人の高額商品を購入し、それを自分の商品に取り入れて新たな価値を生み出して、それをさらに提供するという価値の循環を生み出しています。
つまり、商品を販売してお金を受け取るということは価値を提供しているということであり、それは、お金を循環させている、つまり価値を循環させているということです。
こう考えれば、商品として価値を生み出し、それを提供することで価値に見合ったお金を得るということへの抵抗はなくなっていきます。
まとめ
【やりがい起業】やりがいの持てる個人ビジネス構築の9ステップは以上です。
お伝えできていない部分が多々あり、今後このサイトやメールセミナー、動画セミナーなどで、やりがいを重視したビジネス構築についてお伝えしていきます。
また、無料オンラインセミナー
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『自分が提供できる価値をみつけ
それを商品として開発する方法』
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を公開していますので、ご興味のある方は以下よりご覧ください。
