会社を辞めたい!
そう思い始めてから、あなたはもう何年経ちますか?
私も、この会社はどこかおかしい!
この組織は、どうかしている!
30代の頃、そう勘付いて、会社を辞めたいと思い始めて、動き出すまでに10年近くかかったような気がします。
出勤するたびに、会社や人事、勤務や仕事の仕方の批判をして、自分は、この組織とは合わないんだ、先進的な考えを持った人間なんだ!と、同僚にアピールすることで自意識を守ってました。
自己啓発の本を読み漁っては、新しい知識を入れるだけで、それを使おうとはしなかった。今でいう、意識高い系な人間でした。
今考えると、あの当時の私は、会社を辞めたい!と言いながら、本当に行動してしまったら、会社を本当にやめなければいけなくなるかもしれないという訳のわからない不安を抱いていたのかもしれません。
会社を辞めたいのに不安で行動できない理由、それは、自分がどんな不安を持っていて、その対処法がわかっていないから。
不安というのは、わかっているようで、わかっていないもの。対処法や抵抗力、対応方法がわかってしまえば、その不安は小さくなります。
このブログを読んでいただければ、私のように、見えない不安で動けない状態を長く続けることなく、不安に対する抵抗力をつけ、会社を抜け出すための活動がすぐに開始できるかもしれません。
目 次
なぜ、これを知っていなければならないのか
私がそうだったように、いくら知識をインプットしても、不安で動けないのでは、せっかくの知識は、宝の持ち腐れです。不安と向き合い、なぜ、自分が動けないのかを分析してそれを克服して行動できるようになっていくことが必要です。
10年前のことです。
私は、列車の乗務員から昇進し乗務員を監督する仕事になりました。
乗務員の頃は、ただただ、列車に乗務する日々でしたが、監督する仕事になり、仕事の内容が一変しました。

乗務員の顔色を見ながら、どうしたら安全に乗務してもらえるか、どんな教育をすれば理解してもらえるか、事故やアクシデントがあった時の乗務員の手配などなど、仕事は多岐に渡り、めまぐるしい毎日に変わりました。
比較的若くして昇進した私は、先輩乗務員に指示をしなければならず、気を使いながら慣れない仕事をこなす毎日。半年ほど経った頃、もう、このままじゃ、やっていけない、そう思うようになりました。とりあえず、来週から会社を休もう。そう思った矢先、同じ仕事をしていた先輩が先に仕事に来なくなり、私がギブアップできない状況になってしまいました。
もう、ただ会社に来るのが辛く、何度通勤途中で帰ってしまおうと思ったか・・・。
それでも、その仕事を5年続けました。会社は辞められない。ローンもあるし、家族もいる。もうここから逃げたら、細い大黒柱で支えている家族が不幸になってしまう。そんな使命感だけで、会社に通っていました。
それでも、3年目も経つと、だいぶ、仕事にも余裕が出てきたのですが、この仕事の方法や勤務形態が自分に合わない、そう感じ始めました。
そうしているうちに、会社を辞めたい・・・そう思うようになりました。
そのために取った行動は、本を読むこと。

沢山の自己啓発本を読み漁りました。心の動かし方や、会社から独立する方法、スピリチュアルなことまで、沢山の知識を仕入れました。一部の知識は、乗務員の教育や指導の際に役に立ったものもありますが、ほとんどは、インプットだけで、活用することもなく、もちろん、会社を辞めるまでの行動をとることはできませんでした。
それは、なぜか、今の会社を辞めたら、今の給料より少なくなるかも。今よりきつい仕事になるかも、転職が失敗したら路頭に迷ってしまう。そんな不安が頭の中をよぎって、何の行動も取れなかったのかもしれません。
不安を乗り越えるために・・・
重要なことは不安をそのままにするのではなく、不安と向き合うことです。
一体何を言っているか、わからないかもしれません。
私も、最初に聞いた時、いつも、不安と向き合っているよ~と思いました。
だって、毎日、不安に苛まれていましたから。
でも、ただ、どこからともなく湧いてくる不安な気持ちを、ただ感じるのではなく、しっかり向き合うということ。
それには、ちょっとしたコツがあります。それをちょっとだけ紹介しますね。
不安は書き出せ
あなたの不安は、一体なんでしょうか?
言葉で説明してみてください。
すると、なかなか言葉にならなかったり、断片的にしか説明できなかったりします。
なぜなら、見えないから不安なんです。
「おばけ」って、いるか、いないか、わからないから、怖いんですよね。
実は、不安も、同じこと。
起こるか、起こらないか、わからないから不安なんです。
そこで、まず、あなたが感じている不安をPCでも、紙でもいいので、書き出してみましょう。
そして、不安を可視化をするのです。
いくつぐらい出てきましたか?
あまりにも漠然としすぎて、一つも書けない方もいらっしゃるかもしれません。
では、どう言う不安が出てくるのか、私の経験や指導したフィードバックの中から、代表的なものをあげてみましょう
5つの処方箋
1.会社を辞める時の退職金の不安
会社を辞めてしまったら、いくらぐらい、お金がもらえるのか、もし無収入だったら、何年ぐらいもつのか、どのぐらいの資金が自分にはあるのか。不安で頭の中をお金のことがぐるぐる回ります。
だったら、それをスッキリさせるために、ちょっとだけ行動を取ってみませんか?
あなたは、まだ、「会社を辞めたい」だけで、すぐには会社を辞めませんよね。大丈夫、退職金の金額を調べても急に人生はひっくり返りませんから。
会社の人事に電話すればいいだけ。それで退職金の大まかな金額はわかります。なぜ、知りたいのかを聞かれたら、嫁さんがローンのこともあるから知りたいと言っていた、なんて言っておけばOK。
もしかしたら、よく調べると退職金の他に、出てくるお金があるかもしれません。
社内貯蓄制度のいくらかの貯金
持株会の株式
社内年金の掛け金
その他、結構、細々貯めている方もいらっしゃるかもしれません。
その金額を、すべて足してみてはいかがですか?思ったより、たくさんお持ちになるかもしれません。
ここまで、調べたら、ついでに退職金の受け取り方も調べてはいかがでしょうか。全額一括の方がいいのか、少しずつもらうのがいいのか。退職金の税金のことも調べちゃいましょう。退職金控除と分離課税。
それから、退職金の運用はどうしますか?投資信託にしますか?株式投資や外貨投資にしましょうか?
会社を辞めて無収入の時期があっても、少しずつ退職金の運用益で、お小遣いぐらいはできるかもしれません。
会社を辞めたいと呟いていても、少しも不安は解消されませんよね。辞めることになってもこのまま辞めなくても、これからの時代、このぐらいは調べておいて損はないと思いますよ^^

2.ローンがあって不安
単刀直入に言うと、今の時代、住宅ローンは繰り上げしないほうがいいんです。
超低金利、私も住宅ローンがありますが、0.6%で借りています。
簡単に消費税が2%上がるのに、0.6%でお金が借りられているって、信じられませんよね。
それに、いざという時にやはり、手元に現金があったほうが、心強いです。子供の教育費や家族とのイベントなど、やりたいことがたくさんありますよね。
そして、これは、裏技ですが、住宅ローンは、担保がついています。万が一、全くお金を返せなくなっても、住んでいるお家をなんとかするか実家に帰るかすれば、なんとかなります。そして、銀行がする自己破産手続きは、最終手段なので、ローンを待ってくれます。なぜなら、あなたに自己破産されたほうが銀行はお金が返ってこない状態になり銀行の方にも大きなダメージがかかるので、ローンは、ある程度待ってくれるんです。
3.お金の無くなる不安
お金が毎日減っていく。これはとても不安ですよね。今すぐ、会社を辞めて手に職がなかったら、本当にそんな毎日になり得ます。でも、まだ、あなたはしっかりサラリーマン。
サラリーマンのうちに、銀行のローン枠だけでも確保しておきましょう。いわゆるカードローン(銀行のですよ)もし、会社を辞めてからお金を借りようとすると、やはり問題になるのが信用。サラリーマンなら、今、あなたのいる会社を信用してくれるので、大丈夫。信用枠を確保しておいてくださいね。別にこれは、借りないに越したことはありませんが、不安解消の一つの方法です。

4.忙しくて、時間が取れないかもしれない不安
起業や会社を辞める準備を始めて途中で辞めたら、時間が勿体無い。もしかして、今以上に仕事が忙しくなってしまったら、会社を辞めることを考えるための時間がなくなる。
会社の仕事がおろそかになったら、周りの人からなんて言われるか。それ以上に、会社を辞める準備をしているなんて、周りに見つかったらどうしよう。
時間への不安と共に人間関係への不安も、出てきますよね。
私もそうでした。会社に洗脳されている人とちょっと違ったことを言い出すと、アイツは、何だ!とか、変わったやつだ、本当に仕事をしっかりやっているのか、なんて周りがざわざわし始めることに不安を感じていました。
会社を辞めるための準備のため、会社の飲み会や、意味のない宴席に出席せず、すぐに帰ると、村八分になりそうになったり、するかもしれません。そうではなくても、お付き合い残業から抜け出すと、変な目で見られるのに耐えられないなんて思っていませんか?
でも、そんな不安を気にしていたら、会社を辞めることは永遠にできませんし、思ったより周りの人は、あなたが早く帰らなくても、帰っても気にしていません。試しに、1週間、退勤時間ですぐに帰ってみてください。多分、気づいているのはあなたに好意を持っている人だけかもしれませんよ^^そして、会社を辞めて起業を成功させるためのコツはたった一つ、諦めずに続けること、それだけです!
関連記事 サラリーマンの時間の使い方・4つの問題点
5.誰にも自分の本当の気持ちを話せない不安
会社にいると、どっぷりサラリーマンの思考方式にはまった先輩や同僚がたくさんにて、もう嫌になってしまいますよね。そのこと自体に、不安を感じていました。こんなに会社を信じ切っていきていって大丈夫なのかと・・・
私は、会社にいること自体に不安を感じていたので、超仲のいいO先輩だけには、この働き方は体が持たない。この会社の方針はおかしい、自分は、なんとかしてここから抜け出したいと、相談していました。
でも、その先輩から、私の思う答えやリアクションはもらえませんでした。今考えれば、それは当然なことですよね。
その先輩は、自分と同じ会社にずっと勤めているのですから、会社の外のことは、知らないわけです。仕事のことについてはいいアドバイスをくれますが、会社を辞めることについては、いいアドバイスはもらえません。
そんな私には本当に運よく、いいアドバイザーが一人だけいました。それは、幼稚園からの親友で、自分で会社を起こしたことのある人でした。
会社を辞めるための細かなことは教えてくれませんでしたが、サラリーマンの世界の外から自分を見てくれて、自己啓発の面白いセミナーやイベントに連れて行ってくれました。そんな相談相手を作っておきましょう。
え?辞めちゃったの?
2年ほど前、私が配置転換になり新しい職場に異動になりました。そこで出会ったのは、23歳入社3年目。熱烈社員D君。毎月、50時間を超えるほど残業していました。そんな時期に、私と出会ったんですが、勤務中にお互い息が合い、よく私と休憩時間におしゃべりをしていました。歳は私の半分ほどなんですが^^
私も、起業塾で勉強したいたコンサル力を発揮したくな理ました。
本当は上司がこんなことをいってはいけなかったんでしょう。
でも、彼にこんな話をしていました。
会社以外で、他に何かやりたいことがある?
会社の外でも自分の世界を作ったほうがいいよ。
世界は広いんだから、会社の人間関係は、楽しく適当にうまく付き合えばいいだから・・・。
私の話をとても興味を持って聞いてくれたので、私も熱が入り、私の個人コンサルを無料で!?受けるようになりました。
そんな彼ですが、私より先に、私のコンサルを受けてから2年ほどで、サクッと会社を辞めてしまいました。
私のコンサル力の素晴らしさ!?が、彼を開花させたのでしょう。
ここで少し考えてみましょう。
私たちにあって、彼にない不安と、彼にあって、私たちにないもの。
もちろん、20代前半の勢いは、有ったのもあるでしょう。そして、いい意味で世間知らずだった。これは、どの時代でも若さの強みですよね。
でも、そのほかにも、彼には、こんな不安がなかったのだと思います。
それは、変わることへの不安、知らない世界に出ると言う不安。変化を受け入れられるということ。彼が自分の考えに素直で従順であったため、熱血社員から、あっという間に、外の世界を求める冒険家になりました。冒険家は、「知らない世界へ行く」と言う不安があってはできませんよね。
そして、行動することへの不安もなかった。そのため、私の話を聞いてすぐに行動し始め、会社の外にメンターをあっという間に見つけ行動を始めました。会社の外からの情報がいかに大切か、身を持って表現してくれました。
お金の不安もあまり感じていなかったこと。今は、お金がなくてもなんとかなる。必ず、自分の好きなことで稼げるようになる。と、自分の人生を信じていたのだと思います。
最後に、私が彼に一番感じていたことは、今の仕事より、外の仕事の方が楽しい!こと発見したこと。これが、会社の小さなしがらみや不安より、こちらの「楽しい」という価値を強く感じ、会社を辞めるという行動がすぐに取れたのだと思います。
確かに、今の会社に入れば、毎月お給料が出ます。とりあえず来月は生き延びられます。でも、23歳の彼がとった行動は、明日すぐに死んでも悔いが残らない生き方をしたかったのではないでしょうか?
それらの不安を解消するために、我々ができること。それは、小さくてもいい、少しでもいい、1日5分でもいい、会社を辞めると決めて、それに向け行動を開始することです。通勤列車の帰りに、投資信託を調べるぐらいできますよね。お昼休みに、退職金がいくらかしらべるメールも打てますよね。
そんな小さな行動が、あなたの不安を解消していくと思います。
辞めるタイミングを決める
私は、勉強をしたり知識を集めていれば、会社を辞める日は、いつか来る。そんなふうに考えていました。不安を解消するため、たくさんの本を読みました。読書自体は悪いことではありません。でも、そうしていれば会社を辞める日が来ることはなかった。
20代の彼を見てもわかるように、行動すれば、知識・ノウハウを少ししか持っていなくても、会社を辞める日は来るんです。
起業活動開始当初。メンターから、会社を卒業する日、「卒サラ日」を「仮に!!」決めてくださいと言われた時、その日を決めるだけで、ドキドキした。それが、サラリーマンの思考方式にはまっている状態なのかもしれません。
関連記事 会社を辞めるタイミングを自分で作る方法
だから、まずは、不安を解消し、会社を辞める日を仮決めて、行動を開始することが大切だと考えます。
まとめ
我々アラフォーサラリーマンが、23歳の彼のように、ここまでダイナミックに会社を辞めることができないかもしれません。でも、3年後、5年後も今の会社にいることが、あなたの人生でどれだけ、有意義なことでしょうか?
あなたの不安の8割は、実際には起こりません。それはなぜか、不安やリスクが明確になったら、あなたは、それに対する対策をとりますよね。何も考えずその不安に体当たりしないはずです。
まずあなたがしなければならないこと、それは、会社を抜け出すと心に決めること。

そこから始まります。
それが決まれば、次に何をすればいいのかを考えるようになる。
でも、やはり一人では心細いですよね。
だから、私が一番大切だと考えていることは、迷った時、何か情報を知りたいときに相談できる友達や仲間、メンターが必要だということ。
実は、会社を辞めて、好きなことで生きていくためには、ノウハウや知識も必要ですが、それよりも、実は、一緒に行動している少しだけ先を行く仲間が大切です。
ぜひ、そんな人を見つけて、あなたも、1日も早くサラリーマンとは違う世界に飛び出していってほしいと考えています。
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